
2011年7月号 378号 (7月10日発行)
特集●バビロンの陽光
4 モハメド監督、自作を語る
私と叔母の関係から、苦しみの淵にいる老人と
未来に希望をいだく若者という、
2つの世代をつなぐ、この物語のアイディアが浮かんだ。
16 物語:『バビロンの陽光』
18 高遠菜穂子:『バビロンの陽光』とイラクと福島と
イラクでは今も虐殺が繰り返されている。
その現実を、モハメド監督はこの作品をとおして超えたかったのだと思う。
特集●ダンシング・チャップリン
36 周防正行監督、自作を語る
バレエは音楽のように感覚的に楽しむもの。
それを壊さずに撮りたかった。
特集●エクレール・お菓子放浪記
48 近藤明男監督、自作を語る
希望や勇気を与えるお菓子や映画は人間に必要なもの。
それが戦争で失われていた時代を、少年の視点で描いていった。
56 伊藤千尋:『悲しみのミルク』とペルーの歴史
自らの体内に刻まれた「虐げられた500年」の記憶に
民族の誇りを持って、毅然と生きる南米ペルーの先住民
62 橋本勝:この映画が好き!『人生、ここにあり!』
人間の心も社会も寄せ木細工
64 平野共余子:ニューヨークの映画。トライベッカ映画祭
70 今月の映画
75 シネ・フロント読者ベストテン:受賞一覧
76 山下智史:日本映画復興会議50周年
78 JOUNAL=配給・普及:川嶋博
上映・鑑賞:内海知香子
80 「映画の灯を消さない!被災地に映画をとどけるための支援金」のお願い
83 EDITOR ROOM