
2015年4月 392号(4月20日発行)
特集●小さき声のカノン―選択する人々
4 対談:鎌仲ひとみ監督、小森陽一
命に値段をつける「心の荒野」が広がるなかで、
放射能が出て、ほんとうの荒野になってしまった。
でもその荒野に花を咲かせることができるのも人間ではないだろうか……
特集●わたしの、終わらない旅
22 坂田雅子監督、自作を語る
母は、原発の危険性について学び、手づくりのビラをつくり、
「聞いてください」と駅前で訴えた。
それは、ほんとうに勇気のいることだったと思います。
特集●ジミー、野を駆ける伝説
32 バリー・ウォード、ケン・ローチと作品を語る
ジミーはすごく魅力的な男です。しかし同時に、彼はごく普通の人間で、
誰しもが自分の中にジミーを見出すことができる。そんな人物です。
38 ケン・ローチ監督、自作を語る
ホールは、自由の精神を具現化したものです。
そこではいろいろな考えが試され、
人々が自分たちの才能を創造する場所です。
40 永瀬正敏:『KANO〜1931海の向こうの甲子園〜』を語る
出会いを大切に、映画という嘘を真剣に本気でやる。
46 フォルカー・シュレンドルフ監督:『パリよ、永遠に』を語る
48 橋本勝:この映画が好き!『パリよ、永遠に』
喘息がパリを救った
50 『あの日の声を探して』=ミシェル・アザナヴィシウス監督
55 『パレードへようこそ』=マシュー・ウォーチャス監督と出演者たち
80年代のサッチャー政権下、不況にあえぐ炭坑労働者に
手を差し伸べたのは同性愛者たちだった……
60 『グッド ▼ ライ〜いちばん優しい嘘〜』=フィリップ・ファラルドー監督
68 今月の映画
70 東京国際映画祭レポート:西田志緒
東京フィルメックスに参加して:山下智史
76 NY「新人映画特集」:平野共余子
75 木崎敬一郎さんを偲んで:岡本健一郎
80 JOUNAL:川嶋博、内海知香
82 NEWS FILE/EDITOR ROOM/戦後70年・名刺広告