
2010年4月 伊藤千尋
  
お元気ですか?
昨年9月に小生、60歳になり朝日新聞を定年退社しました。
と同時に、再雇用になりました。
つまり、同じ仕事をそのまま続けています。
給料は大幅ダウンなのに仕事量は少し減っただけですが、自由は増えましたので、
今年はみなさんとのおつきあいを深めたいと思っています。
新聞では毎週土曜日に発行される「be(ビイ)」で「うたの旅人」「サザエさんをさがして」
「再読(書評)」などを担当しています。
3月末には「うたの旅人」で「ちょうちょう」の歌について書きました。
次は5月1日付け、さらに6月4日付けと続きます。
これまで特派員活動などで世界68カ国を取材してきましたが、
その目でこんどは「日本とは何か」を取材している気がします。
歌を通じて日本という国がどう作られてきたのか、
今の日本はどんな社会なのか、を描こうと考えています。
講演では、相変わらず全国を飛び回っています。
今年に入って4月末までに14都道府県で話しました。
内容は活憲、中南米、旅などです。
アメリカではオバマ大統領によって核軍縮への道が作られました。
NPT再検討会議には日本の各地から大規模な代表団がニューヨークに駆けつけます。
僕の講演を主催した人々の中にも現地に行く人が多数います。
おおいに主張してきてほしいものです。
被爆国として、本来この問題は日本こそ主導権をとるべきものです。
ところがこのような時代に日本では、
沖縄の基地をどこに「移す」かという不思議な議論をしています。
基地が前提だった時代はもう過ぎました。アメリカ本国からも基地はなくなっているのです。
基地は「移す」のではなく「なくす」時代です。
全国をまわる講演で僕が果たす役割は人々を元気づけることだと思っています。
身のまわりのひどい状況しか知らなければ、人は滅入ったり愚痴をこぼすしかありません。
でも、世界の現状を知れば元気になります。人生に花を咲かせましょう。
桜がどんどん北上するこの時期、
僕は「花咲じいさん」になったつもりで鼓舞して行きたいと思います。
今年は講演集の続編や『君の星は輝いているか』の続編を次々に出す計画です。
ますます張り切ってます。今年もよろしくお願いします。
2010年1月 伊藤千尋
10月1日にシネ・フロント社から『ゲバラの夢、熱き中南米』を出しました。
『君の星は輝いているか』の続刊です。
月刊「シネ・フロント」に連載してきたものをまとめました。
「救いがたい理想主義者だと言われるなら、何千回でも答えよう。その通りだと」
と胸を張って言うゲバラの人生を、ぜひ味わってください。
超大国アメリカに立ち向かう中南米の元気が身に付きます。
一昨年に増して昨年も講演のため全国をまわり、100回を超えました。
楽しみは講演をしたあと、講演を準備してくださった方々との飲み会です。
飲みながら、人集めがいかに大変だったか、でもやって本当に良かったという声が出て、
お酒はますますおいしく、目がうるうるになります。
シネ・フロントの映画の連載は、これからも欠かさず書きたいと思っています。
日本も大変ですが、それ以上に大変な思いをしながら生きている人々はこの世界にたくさんいます。
その中でがんばる人々の姿を知れば、勇気がわきます。そうした人々の姿を、
一人でも多くの人に伝えたいと思っています。
新刊『ゲバラの夢、熱き中南米』好評発売中!
「あとがき」より
私が中南米の特派員をしていた80年代の中南米は
内戦や軍事独裁など絶望的な状況だった。
それが今や、どの国も民主主義の政権となり、
しかも米国から自立して地域での結束を強めている。中南米は大きく変わった。
*
中南米の変革。
それをもっとも目に見える形で訴えたのがチェ・ゲバラだった。
南米で不平等な社会を是正する意志に目覚め、
中米でアメリカの支配を脱することこそ中南米の生きる道だと考えた彼の夢は、
いま実現した。
夢を夢のままで終わらせない、理想を求める人々の行動が、世界を変えている。
*
本書は、映画雑誌「シネ・フロント」に1989年以来、掲載した記事やインタビューのうち、
中南米に関するものをまとめたものである。
連載を応援してくださった映画ファンたちにも感謝したい。厚くお礼を申し上げる。
2009年9月15日 朝日新聞社を定年となった、60歳の誕生日に
伊藤千尋
*定年の日に即日再雇用となり、現在も朝日新聞「be」編集部に所属、
「うたの旅人」などの取材で全国を飛び回っています。

<目次>
★第1章 ゲバラの夢
★第2章 キューバ革命から50年
☆キューバ革命の道のり
カストロの実像
革命はなぜ起きたか
革命後とカストロ後
☆在キューバ米軍基地:『グアンタナモ、僕達が見た真実』
☆キューバが目指すもの:『シッコ』
☆革命:『ぜんぶ、フィデルのせい』
★第3章 熱き中南米……142
☆エルサルバドル:『イノセント・ボイス 12歳の戦場』
☆コーヒーの産地:『おいしいコーヒーの真実』
☆ブラジル:『Oi(おい)ビシクレッタ』
☆ブラジル:『クアトロ・ディアス』
☆チリ、ボリビア:『敵こそ、我が友』
☆インタビュー/ニカラグア:『カルラの歌』
☆インタビュー/アルゼンチン:『スールその先は…愛』
★あとがき
(お申込みは、info@cine-front.co.jp FAX 03-5802-3124まで)
当社へ直接お申し込みの方は、伊藤千尋さんのサイン本をお送りします。
定価1575円+送料160円=1735円
<『ゲバラの夢、熱き中南米』を読んで・伊藤さんの講演を聞いて>
感動でいっぱい! 胸がすく思いです。
『ゲバラの夢、熱き中南米』を読み、感動でいっぱいです。とにかく夢中で読みました。
ラテン・アメリカには特別な思いをもっていて、ゲバラにもたいへん関心をもっていましたが、
よりゲバラについて知ることができ、興奮しました。
それにしても南米の変革に至るまでの闘いには胸を刺される思いです。
拷問はこの世でいちばん許せないことです。
伊藤千尋さんの生きざまが読んでいて熱く響き、大ファンになりました。
これまで伊藤さんのことを知らずにいました。
これから伊藤さんの本をどんどん読んでみたいと思っています。
胸がすく思いです。(多治見市・女性)
カストロやゲバラの「夢を追う姿勢」に学ばなくては
伊藤さんのお話は2度目ですが、今回も感動して涙がでました。
世界は変わっていること、
日本の中ではつい見過ごしてしまいますが、あらためて実感できました。
希望をもって、出来ることから、小さい力ですが「やらなければ」と思いました。
年頭の読書は『ゲバラの夢』です。
ついつい日常のチマチマした理詰めで物事を考えがちですが、
カストロやゲバラの「夢を追う姿勢」に学ばなくてはいけないと思いました。
文字どおり「I have a dream」です。
どうか、健康に留意されて、伊藤さん独特の明るく力強いご講演で、
多くの善良な人々の潜在している力をふるい立たせて下さい。(山梨・男性)
特に第3章の「熱き中南米」は、今、日本の裏側で起こっていることで、
日本にとっても示唆にとんでいる
伊藤千尋さんの『ゲバラの夢、熱き中南米』は、
日本の新聞ではほとんど報道されない中南米の現地で取材したことが、
非常にわかりやすく書かれていた。特に第3章の「熱き中南米」は、
今、日本の裏側で起こっていることであり、
ファシズム前夜というべき日本にとってとても示唆にとんでいる内容であった。
215頁の文章は我が身につまされる思いで読んだ。
自分の住んでいる日本で、今なにをなすべきか、
「人間とは何であり、どうあるべきか」が問われていると痛感しました。
初めて伊藤さんの著作を読みましたが、『活憲の時代』『君の星は輝いているか』も購入して
読むつもりです。伊藤さんのようなジャーナリストが少なくなっている日本の現状の中で、
今後も中南米の現地報道をしてください。(名古屋市・男性)
『ゲバラの夢、熱き中南米』『活憲の時代』、勇気をもらいました。
残り少なくなった私の人生に何をすれば今の日本のあり方を変えることができるか。
しっかり考えて生きていきます。(福岡市・女性)
私学助成削減反対の運動にこれからもがんばっていきます!
コスタリカのように日本も軍事費を教育に回して、
よりよい国づくりをしてほしいと心底思います。
今日は知らないことをたくさん学べる、本当に良い機会でした。
もっともっとお話をききたかったです。
PS. 私たちは今、私学助成削減反対の運動をし、橋下知事に会い対談してきました!
すごく腹のたつことばかりで不安や悲しみを抱え、今も学校に通っています。
しかし今日お話をきいてすごく勇気が出ました!
これからもがんばっていこうと思います。
(大阪・女子高校生)
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