バックナンバー 391号 2015年1月発行

目次
特集●『イラク チグリスに浮かぶ平和』
4 綿井健陽監督、自作を語る
イラク人の目で見たイラク戦争。
すべての戦争の犠牲者である一家族の物語を通して、
イラク戦争がこの10年で何をもたらしたかを問い返す。
特集●『この空の花―長岡花火物語』『野のなななのか』
14 大林宣彦監督、自作を語る(2)
映画は、素晴らしい、愉しい、有難いものです。
「風化しないジャーナリズム」であり、
「未来への手紙」でもあるのです。
特集●かぐや姫の物語
32 対談:高畑勲監督、小森陽一(2)
地球には月にはない豊かな魅力がある。
色がある。水や命があふれている。愛憎がある。
そのことを知って、かぐや姫は地球に憧れを抱いた。
特集●NO
46 『NO』とチリ独裁政権3部作を語る:
パブロ・ラライン/ガエル・ガルシア・ベルナル/アルフレド・カストロ
伊藤千尋:映画『NO』が語りかけていること
歴史の歯車は展開させる人がいなければ回らない。
チリでそれを実行したのは楽観性を持った普通の市民だ。
自粛なんてやめよう。元気に行動すれば自分も社会も変えられる。
56 『シャトーブリアンからの手紙』=フォルカー・シュレンドルフ監督
銃殺の場面で描き出したかったのは、
ギィ・モケら人質以上に若いドイツ兵の視点だった。
58 橋本勝:この映画が好き!『シャトーブリアンからの手紙』
60 『レッド・ファミリー』:イ・ジュヒョン監督
65 『おやすみなさいを言いたくて』:エリーク・ポッペ監督
68 平野共余子:「NY映画祭」「トライベッカ映画祭」レポート
75 書評『しかしそれだけではない。小森陽一対談集2』
76 今月の映画
80 JOUNAL:川嶋博、内海知香
82 NEWS FILE/CINEMA TALK/EDITOR ROOM